更新日 : 2020年4月29日
朝目覚めてもだるさが残っていたり、外出してもすぐ体が重くなったり……。毎日ちゃんと寝ているはずなのに、最近、疲れがとれなくなってきたと感じることはありませんか?女性を対象とした医学調査では、何か調子が悪いと感じた女性の6−7割が疲れやすい、からだがすぐにだるくなると答えています。動悸がする、頭痛がある、夜眠れない、気が沈むなど、このような症状が出ると誰もが〝体が疲れた〟と思いがちですが、実は疲れは体でなく〝脳〟で起きるのだとか。 疲れの正体を知り、効果的に解消して疲れにくい体を手に入れる方法をご紹介していきます。
疲労は一つだけの原因ではなく、いくつかが複雑に絡み合い起こっています。
肉体的疲労:体を酷使した事による筋肉の疲労。トレーニングや重労働など
精神的疲労:ストレスによる疲労。職場や家庭での人間関係など
神経的疲労:脳の酷使で起こる脳の疲労。脳を長時間働かせる事で自律神経が乱れる
頭痛や頭重感
集中できない
肩凝り
目のかすみ
記憶力の低下
判断力の低下
倦怠感
睡眠障害
また注意力の低下や散漫、思考力の低下、動作の緩慢などを自覚したり指摘されたりする場合も、疲労していると考えられます。どちらも慢性化させないよう、早めに対処する事が必要です。
2)リラックス状態にする
食事時間を普段より長めにとり「ながら食事」をしない
食事中は、副交感神経が強制的に活性化される時間です。仕事をしながら、あるいはパソコンやスマートフォンを見ながらの食事は避け、普段より長めにゆったりと時間をかけて食事をとることで、副交感神経が優位になる時間を作り出せます。
「運動をして〝体が疲れた〟と感じても、実際には筋肉や内臓はほとんど疲れていないことが研究によりわかっています。ではどこが疲れているのかというと〝脳〟が疲れを感じています。具体的に言えば脳の自律神経の中枢。運動をすると呼吸や心拍、体温などを調節しなければならないため、脳の自律神経中枢がフル稼働して疲弊します。
運動
運動は主に脳の血流を良くし、ストレスを軽減することで、脳疲労を回復します。運動と脳の研究論文では、簡単な20分程度の運動によって、仕事の処理能力や記 憶力が大幅に改善すると発表されています。20分という時間は、多くの人が「血流が良くなって、頭がスッキリし始める。」と感じる時間で、運動強度が強い場合、それ以下の時間でも効果があるそうです。
昼寝
20~30分程度の昼寝は脳と体をリフレッシュし、生産性を向上させることが分かっています。 ただし、それ以上の長い昼寝や、夕方以降の仮眠は夜の睡眠を妨げる ため、注意が必要です。
目・首・肩を温める
目元や首、肩を温めると脳への血流がよくなり、脳疲労を回復する効果があります。特に目元を温めることは、手軽で即効性が高く、ドライアイや眼精疲労にも効果があり、「癒される」、「少しの時間で疲れが取れる」など、評価が高いようです。
睡眠の質を上げる
1)寝る90分前に湯ぶねにゆっくり浸か
寝つきを良くして睡眠の質を高めるためには、深部体温を下げるのが効果的です。深部体温を下げるためには、深部体温をあげなくてはいけません。40度の湯ぶねに 15分浸かると深部体温があがり、90分かけて元の体温に戻ると言われています。深部体温が下がった90分後にベッドに入ることでぐっすり眠ることができますよ。
2)寝る前はスマホやパソコンを見ない
眠りの質を上げるためにも実践したい習慣が、就寝直前にパソコンやスマホの画面を極力見ないようにすること。パソコンやスマートフォンのブルーライトは、目が冴えて眠れなくなるだけでなく、眼精疲労の原因にもなってしまいます。就寝30分前からはパソコンやスマホの画面を見ないで、部屋の照明を暗くして入眠モードに 切り替えましょう。
いかがでしたでしょうか?今回は日常ですぐに意識したり実践できるものをご紹介しました。春は、1日の中で気温差も激しく新しいことも始まる時期です。しっかりとその日の疲れはその日のうちに解消して気持ちのいい朝を迎えたいですね^^
ビューティーコンサルタント
栗田加奈子
美容師・ブライダルスタイリスト・カラーリスト・イメージコンサルタントとして 23年間で10,000人以上の女性をプロデュース 百貨店や大手企業では、「第一印象力アップ講座」や(誰からも愛される)「しぐさ美人レッスン」など講師としても活動している。 (プライベートでは)2児の母として、“食”と“日本文化”を大切にした日常をおく り、光文社 STORY の読者モデル・公式デジタリストとしても心豊かな Life style をテーマにした記事を発信している。